第8章 それは青春のような*
まあでも、今流石に返事はイヤミさんいるし、後でにしよう。
雪「まぁ、…それは後で。ね。」
十「ん、」
イ「そんな後でって言って!チミ達付き合ってるも同然ザンス!」
雪「違うと思うよ、きっと。」
そう、だって私は恋なんて知らないもの。
だから、私は、これでいいはずなんだよ。
雪「ね、十四松。」ニコリ
ニッコリ微笑んで十四松のほうを見る。
いつもの笑顔でにっこりきてくれると思ったのに
当の本人はスマホをじっと見ていた。
彼には似合わないけど、ギャップを感じ少しかっこよくも見える
雪「……十四松?LINNE?」
十「…ん。」
まるで正反対の一松のような反応を十四松はみせた。
疑問を抱きながらイヤミのほうへ視線を戻そうとしたとき。
__キーンコーンカーンコーン
雪「…あ、もう6:00か……話したり遊んだりしてると時間過ぎるの早いね。十四松、もう遅いし帰ろっか」
公園の時計のチャイムが鳴る。6時の合図で公園にいた人達は
ぞろぞろと帰っていった。
十「…ヤダ」
雪「…ん?」
十「ヤダ!」
スマホをポケットに瞬間いれて、彼は駄々をこねる。
こういうところは十四松らしいようならしくないような。
雪「…いいこだからいこ?十四ま__」ガッ
十「ッヨイショ!」
雪「え」
なんと十四松は突然私を抱えた。
待って、流石にイヤミさんの前でこれは恥ずかしい!!
イ「シェー!!」
雪「あ、あわわわあ……」
十「まだ遊ぼ!!雪ちゃん!!」
そういうと十四松は突然走り出してしまった。
…勿論私を抱えたまま。
雪「っきゃああああああああ!?」
暗くなった公園に雪の声がこだました。
……残されたイヤミは
イ「シェー!!あのニート達にもカップルがなんて羨ましすぎるザンス!!しかもあんなにキュートだなんて余計ムカつくザンスーー!!」
地面に地割れが出来るのではと思うくらい足を叩きつけていた
…
雪が十四松に連れてきた場所はさっきまで野球していた川岸の近く、橋のしただった。
十「はーっはーっ……」
雪「うう……突然ビックリした……十四松、どうしたの」
十「えー?……えへへ」
ニッコリと笑う十四松。誤魔化しているのはバレバレだ。
雪「何隠してるの。教えなさい。」
十「えー?何もないよー?」
まぁ察しはついてる、きっとLINNEだ。