第8章 それは青春のような*
雪「あっ」
十「パクッ……雪ちゃんのもうんまー!」
そのまま彼は食べてしまった。
雪「汚いよ?!流石に!!明太子食べたいなら先にあげたのに…」
十「んーん!これでいーの!」
雪「そ、そー(あれ?こういうの…)」
トド松の時もあったような。
顔についたもの食べるの好きなのかな皆。
そう思いながら雪は最後の一口を食べた。
雪「ふーっごちそうさまでした。」
十「ごちそうさまー!」
雪「次どーしよっか。……十四松は何したい??」
十「んー……公園いく?」
雪「公園?よっしゃいきまっしょい!」
十「わっしょい!」
そうして私たちは手を繋いで公園へと行った。
…だけど、まぁ十四松のダッシュは早くキツイもので。
雪「移動するときこれ本当怖いーーー!!!」
十「ドッセエエエエイイイイ!!!」
今回も叫びながら移動する雪であった。
?「あ、アレはっ……ビックニュースザンス……」
…
十「ヨイショー!!」ブンッ
雪「えええええ?!」
公園について私たちはとりあえずブランコにのった。
十四松はさも普通かのように、ブランコで回転している。
雪「…ヤバいな、これが普通に見えてきた……重症だわ」
十「な、ん、か、言、っ、た、あ、あ、あ、??」
雪「何、も、な、い、ー!」
十四松はぐるぐる回転するので声が小玉している。
私も小玉っぽく返した。
そして回る十四松の周りには
「すごーい!!」「アレヤバくない?!」「どーやってんの?!」
「お兄ちゃんすごーい!」「横の人妹さん?」「ヤバー」
……とその他にも沢山歓声がでまくっているわけで。
雪「十四松凄いなぁ……常人レベル余裕で超えてるわ。」
十「そ、う、な、の?」
雪「うん」
まぁ、これが常人レベルなら凄いことなんだけど。
雪「……ん?何だあの人。」
人ごみの奥の遠くに服装もすべてが浮いてる人がいる。
……何か変なポーズして驚いてる??
雪「十四松~、あそこみて~」
十「ん、~、何、~、?」
雪「変な恰好してる人いる。芸人さんかな」
ホラ、と、指をさしてみせた。
十「ん、~、~、__あっっ!!!!」ピタッ
雪「……お???」ビクッ
いきなり十四松はピタッと止まった。
止まったと同時に周りの拍手が大きくなり、そして
次第に止まり、人も離れて行った。