第15章 発見
男1「・・・こっちのガキが人質か?」
男2「はい。クラウディアはそちらの男です。」
男3「へぇ・・・。悪くない顔してんな。」
くいっと品定めをするかのようにクラウディアの顎を持ち上げる男。
男4「・・・ほぅ。いい商品になりそうだ。」
そう告げた男だけは、至って普通の人のようだった。つまり、コイツは取引先か、ボスだ。
男5「いくらにします?」
男3「・・・コイツ、いけるかも。」
男2「は?お前そんな趣味あったのか?」
男3「や、コイツだけだと思うけど。」
男1「愛玩用にでも、戦闘人形にでも良しってか?」
ギャハハハハハと下品な笑いをする男達。
男4「・・・ねぇ、君?」
男は私の前に座り込んだ。
男4「吠舞羅と関わりがあるんだって?彼らに伝えてくれないか?邪魔するんじゃねぇよって。王だかなんだか知らねぇがこれはビジネスなんだよ。」
怜「私にそんな権限はないわ。彼らとはあれが3回目。・・・他を当たって。」
男4「威勢のいい嬢ちゃんだな。・・・ま、お前に人質の価値がないのはよく分かった。」
ぐいっと引っ張られて隠していた顔が顕になる。
男4「!へぇ・・・上玉だ。おい、今日のはコイツを目玉商品にしろ。」
男5「わかりました!」
オークションなのか。
自分の事なのに人事のように思えてくる。
男4「枷に変えとけ。縄だと跡が残ってバイヤーがうるさい。」
男1「ボス、クラウディアはいかがいたしますか?」
男4「・・・戦闘人形より、愛玩寄りだろう。お前らに任せる。」
ボスと呼ばれた男は一人だけ連れてここを出ていった。
男2「っつーか・・・クラウディアで遊べるなんて俺らツイてるぜ。」
男3「全くだな。」
ゲラゲラと笑う男達。
男1「男にしておくのが勿体無いとは言葉だけでは聞いたことがあったがな・・・。まさか言うことになるとは。」
クラウディアはさすがに予想外だったのか冷や汗をかいている。
志摩「ね、ねぇ。僕男なんだけど。わかってる?」
男2「男なんだから楽しいんだろ?」
ビリッと音がして、見ればクラウディアの着ているYシャツを破かれていた。
志摩「っ!」
クラウディアは抵抗しようにも縛られているし枷をはめられている。