第7章 偶然
美咲「・・・石といやぁ、猿、お前、ぬいぐるみに青い石のネックレスさせてたろ?あれ最近見ねぇけど・・・。」
猿比古「・・・自分で付けてるけど。」
美咲「あ、それそれ!綺麗だよなー!」
草薙「十束ーちょいと用事頼まれて欲しいんやけど・・って何しとん。」
多々良「んー?伏見のイヤリング眺めてる。」
草薙「いや、そんなん見たら分かんねん。・・伏見、そのネックレス・・・サファイアやない?」
美咲「サ、ファイア?」
草薙「光が当たって6方向に光を生じとるし、ほぼ確定やろ。どないしたんそれ?結構高額な商品やぞ?」
多々良「え、伏見まだ宝石持ってたの?お金持ち!!」
“おサル、お前は忘れてる。”
アイツと話した最後の言葉を思い出す。
“早く見つけろ。アイツが壊れる前に。”
珍しく真剣だな、なんて思っていたらそんな事を言われた。アイツって誰だ。
“ひこ、待ってる。”
何を忘れている?