第30章 御柱タワー
「アドルフ・K・ヴァイスマン様御一行ですね。」
シロ「うん。そうだよ。」
淡島「・・・非時院(ときじくいん)・・。黄金のクランが姿を見せるなんて・・・。」
ウサギの一人が御柱タワーの前でシロ達を迎えた。
ウサギ1「申し訳ありませんが、怜お嬢様とは現在お会いする事は出来ません。それでもよければご案内いたします。」
シロ「構いません。」
ウサギ1「・・・かしこまりました。ご案内いたします。」
ウサギに連れられて、御柱タワーの中へと入っていく一行。
アドルフ・K・ヴァイスマン。夜刀神狗朗。ネコ。
宗像礼司。淡島世理。
櫛名アンナ。草薙出雲。八田美咲。
ウサギに連れられてきた部屋は、会議室のような部屋だった。
ウサギ1「防音設備が整っております。盗聴される心配もございませんのでご安心を。・・・すぐに降りてこられるかと。」
シロ「・・・わかった。」
それぞれが席に着き、しばらくすると、部屋の扉が開いた。
クロ「!黄金の王!!」
世理「伏見!!」
草薙「志摩さん!?」
アンナ「・・・タタラ、良かった・・。」
月「・・・元気そうでよかった。」
シロ「・・・あれからどれだけ時間が過ぎたのかな?」
月「石盤奪還のあの日から、1週間経った。それぞれのクランによって目覚めた時期は違うと思う。」
クロ「・・・何故お前たちは一緒に行動している?」
月「女王を守るため。」
志摩「女王のクランズマンだったしね。」
琥珀「今は非時院の一人だけど。」
猿比古「・・・俺は違う。」
多々良「俺と、仁多も違うよー。」
出雲「!十束仁多もおるんか!?」
多々良「今は寝てるけどね?」
シロ「僕達の力はもう使えない。・・・君たちは使えるんだろう?」
月「こちら側の人間は使える。」
クロ「何故だ?女王は何を考えている?」
月「使えるとは言っても、クランズマンの力だけ。私も、黄金の王の力は使えない。」
志摩「・・・怜は、玉依とは違う。」
シロ「!」
志摩「何を聞きに来た?現女王の事か?初代女王の事か?それとも、王の力の事か?」
シロ「・・・最初から、かな。」