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白いアリスは彷徨う

第27章 交差












新しいJランカーの人達が来る。


そう、比水流は私に言った。

















紫「そっちの部屋には女王がいるわよ。挨拶だけでもしてらっしゃい。」





そんな御芍神紫の声が聞こえてハッとする。何にも話を聞いてなかったから誰が来るのか分からない。




そう考えていると、スッと人影が入って来た。







「・・・怜・・。」



怜「・・・ひ、こ・・?」





いたのはひこと、女の人。




気付けば、ひこに抱きしめられていた。









猿比古「怜・・・良かった・・っ!!」




ギュウッと抱きしめられて、私もひこを抱きしめる。


怜「ひこぉ・・・!」





涙が抑えられなくて、ポロポロと溢れだした。







しばらくして、ようやく涙が止まってひこから離れる。


怜「・・・ひこ、久しぶり。」
猿比古「そうだな。・・・ずっとここに?」
怜「まぁ、そんな感じ。」




「お知り合いみたいね。安心したわ。」



怜「・・・貴女・・。」


「琥珀。高御琥珀と申します。女王様。前女王のクランズマンであった母から力を受け継ぎました。」



怜「・・・そっか。よろしくね、琥珀。」
猿比古「・・それ、堂々と言っていいのか?」
怜「平気。シールドくらいなら展開してるから。」
琥珀「こちらの声はあちらには届いていないような代物ですよね。」
怜「うん。」
猿比古「女王はそんな事も出来るのか・・・。」



琥珀「女王様、私が貴女をお守り致します。ですから、私n」
怜「琥珀。」



ピッタリと猿比古の腕にくっつきながら怜は続ける。




怜「ひこがいいの。貴女は他の人とも繋がってる。その繋がりを優先してほしい。」

琥珀「・・・ご存じだったのですね。」






怜「私は、平気。その子、心配してあげて。」


琥珀「はっ。女王様の仰せのままに。」








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