第26章 接触
ウサギ「怜お嬢様、白銀の王、アドルフ・K・ヴァイスマン様より頼み事がございます。」
怜「・・・凄く嫌な予感はするけどいいわ。聞きましょう。」
ウサギ「クリスマスイヴに、緑のクランがここに石盤を奪いに来るとの事で、ここで赤の王、青の王、白銀の王で応戦したいとの要望でございます。」
怜「・・・明日?」
ウサギ「明日でございます。」
怜「また突然な・・・!」
多々良「でもさ、怜?」
怜「何?」
多々良「今日、彼ら迎撃の作戦立ててたよ?」
怜「・・・許可しないわけにいかないじゃない。通りでひこが設備の事聞いてくると思った・・!!!」
多々良「怜、その間俺達どうしようか?」
怜「実家帰る。」
多々良「やっぱそうなるよね・・・。」
怜「・・・ここにいたいならいてもいいよ?でも多々良、緑のクランに狙われてるし。」
多々良「そうなんだよね。そろそろ諦めてくれないかな?」
怜「無理じゃない?・・・許可していいわ。」
ウサギ「かしこまりました。」
怜「地図は私の部屋と多々良の部屋をうまい事切り取ってね。」
ウサギ「心得ております。」
怜「ん、じゃあいいや。」
多々良「怜、大丈夫?」
怜「何が??」
多々良「伏見に会わなくて。」
怜「・・・平気。」
多々良「それに、全然寝てないし・・・!」
怜「多々良だって、ひこだって寝てない。大丈夫。」
多々良「怜・・・。」