第25章 時間
あっという間に乱闘が始まった会場。
いつの間にやら怜のいる鳥かごのすぐそばには多々良。
多々良「ごめん、怜。遅くなって。・・・一人にして、ごめんね。」
怜「・・・大丈夫。」
多々良はスッと外された眼帯を渡す。
多々良「・・・俺じゃあ、この籠は壊せないから。」
怜「・・・そんな事、ない。」
多々良「・・・え?」
会場にいた誰も気づかなかった。怜から黒い炎が出ている事に。
怜「だって、多々良は・・・。」
パキィンッと割れた格子。
多々良「・・・!」
怜「私といる事を選んだ。」
とあるビルの上で、黒い剣が浮かんでいた。
その剣には王冠がかけてある。
淡島「あの剣は・・・!!」
宗像「・・・どうやら、女王があそこにいるようですね。」
猿比古「・・・!」
宗像「・・・突入は伸ばします。客の確保に全力を注いでください。」
淡島「了解しました。」
猿比古「・・・チッ。」