第24章 緑色
怜「ひこ、緑の話。」
猿比古「・・・今日も襲撃があったな。それと、緑のクランズマンによる集団強盗。」
怜「・・・多々良が。」
猿比古「・・十束さんがどうした?」
怜「多々良、あの襲撃からずっと狙われてる。」
猿比古「・・・なのにあの人今出かけてんのか!?」
ガタッと立ち上がった猿比古。
怜「ウサギもいる。大丈夫。」
猿比古「・・・原因は?」
怜「・・・。」
猿比古「・・ま、分からなくもないけど・・。」
怜「・・・多々良、ここにいない方が、いいのかも。」
猿比古「お前はそれでいいのか。」
怜「多々良が安全なら、それでいい。・・・ひこ。」
猿比古「・・・また、緑は動き出してる。」
緑だけじゃない。
怜「・・・。」
猿比古「怜。」
そろそろ、隠れられなくなる。
怜「・・・わかって、る。」
猿比古「室長が探してる。女王を。石盤の所有者は女王だからな。セプター4に所属してるから言えるが・・・室長はこのタワーを疑ってる。数日のうちにきっと来る。」
怜「・・・ひこ。ひこは、ひこの思う通りに、して。」
猿比古「・・・お前は。」
怜「私も、私の思う通りにする。」
どんな結果になったって。
怜「・・・アンナ。」
その夜、怜は御柱タワーの最上階にいた。
櫛名アンナもいる。
アンナ「怜・・・?」
怜「・・この姿じゃ、初めまして、だね。」
怜はもう幼い姿じゃなかった。
アンナ「・・綺麗。」
怜「ありがとう。・・アンナにお願いがあるの。」
アンナ「何?」
怜「・・・多々良を引き取って。」
アンナ「!」