第24章 緑色
草薙出雲がBAR HOMRAに来てみれば、
多々良「あ、草薙さん。おはよー。」
出雲「・・・十束ぁ!?」
十束多々良はニコニコとそこにいた。
出雲「何でおまっ・・・あー、えーと、アンナは?」
多々良「上で着替えてるけど?」
出雲「・・・何でお前はここにおるんや。」
多々良「しばらくここにお世話になる事がいつの間にか決まってた?からかな?」
出雲「・・・は?」
タンタンと階段を降りて来る音がして、草薙はそちらに顔を向ける。
出雲「アンナ、十束の事やけど・・・。」
アンナ「しばらくここに住む。」
出雲「や、せやから・・・。」
アンナ「しばらくここに住む。」
アンナは断固としてそう言い切った。
多々良「俺が聞いても、アンナそれしか言ってくれないんだ。」
出雲「・・・他の連中が知ったら悲鳴あげるで、多分・・。」
多々良「ん?何が??」
出雲「お前がここにいる事にや!!!」
他の吠舞羅の人々が訪れた時、やはり十束の存在に驚いていたものの、すでに和解して楽しそうに話している。
アンナ「・・・。(微笑」
出雲「・・・なぁアンナ。何で十束はここに?」
アンナ「・・・。」
アンナは少し悩んだ後、
アンナ「・・・頼まれた。多々良が危ないからって。」
出雲「頼まれたって・・・誰にや?」
アンナ「教えられない。」
それ以降、黙り込んでしまったアンナに、草薙は何も返す言葉がなかった。