第23章 侵入
彼らが姿を消した後、多々良はそのペンギンを拾い上げる。
多々良「・・・?電気・・・?」
ペンギンから緑の電気が走ったかと思うと、そのまま電気は上に飛んで行った。
それを追いかけて上を見上げると、頭上の空にバチバチと緑色の電気が走っている。
多々良「・・・さっきのプレゼントって、もしかしてアレ?」
出雲「マズい・・・あんなん受けたら死んでまうで!」
バチバチと音がして雷が落ちる。
アンナがサンクトゥムを展開して防御する。
多々良「・・・アンナ・・!」
フッと、アンナの意識が落ちた。
出雲「アンナ!!」
ネコ「ニャァァアアッ!!」
しかし、雷が落ちる事はなく、凍って消えた。
多々良「・・・今の・・。」
誰も多々良以外には気付く事がなかった。
怜はジッとこちらを見ていた事に。
多々良は怜を見て笑う。
怜はそんな多々良に気付いて慌てて引っ込んだ。
多々良「・・・本当、頭が上がらないなぁ。(ボソッ」
出雲「?十束なんか言うたか??」
多々良「ううん、何でもないよ。」
緑のクランによる御柱タワー占拠はこうして幕を閉じた。
宗像「・・何故です?」
「ですから、御柱タワーの所有権は國常路大覚にはありません。よって貴方にドレスデン石盤の所有権利を我々は譲渡出来ないのです。」
ウサギのお面を被った人物と対面しているセプター4の室長、宗像礼司。
淡島「そんなバカな・・・!あの御柱タワーは國常路大覚の名で登録されていたはずです!」
ウサギ「えぇ。しかし、ここ数日で國常路大覚は所有権を譲渡しました。」
伏見「・・・。」
宗像「して、その所有者とは誰なのです?我々がここへ来る事を予想出来ていた貴方なら書類を所持していますよね。」
ウサギ「國常路大覚の命の元、本名を明かす事は出来ませんのであしからず。」
スッと渡された書類。
ドレスデン石盤及び御柱タワー
所有者 女王