第1章 *Candy*
ははははって笑ってた二宮くんが
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急に真顔になって
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和「え?!先輩…俺の名前」
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「(笑)知ってるよ和也でしょ」
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和「良かった知ってたんだ、じゃあ和って呼んで?」
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「…和?」
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和ってあたしが言うと
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二宮くんの耳が真っ赤に染まって
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和「ちゃん」
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と返してくれる
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可愛いな
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「和くん」
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和「何?」
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「可愛い(笑)」
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思わず出た「可愛い」
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男の人は嫌かなって思ってたら
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和「なんだよ…」
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照れた表情で口を尖らす
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その行動にキュンとして
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ギュウと抱きしめた
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和「ふふ(笑)大胆だな」
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あたしが思わず抱きしめたのは
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子犬や子猫が可愛いって衝動と同じで
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変な気持ちからじゃなかったのに
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大胆だなって言葉を聞いて
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自分の行動が恥ずかしくなった
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