第1章 *Candy*
二宮くんが驚いた顔で振り向いた
.
.
和「どこでどうなったら、そうなんの?」
.
「え…っと色々見てて?」
.
和「俺先輩が好きなんだけど」
.
.
真っ直ぐに目を見られて
.
恥ずかしくなって黙っちゃったら
.
二宮くんも前を向いた
.
.
.
後ろから見ると耳が赤くなってるのが見えて
.
何か言わなきゃって
.
二宮くんの腕のシャツを掴んだ
.
.
「あの…あたしも二宮くんが好き」
.
パッと振り向いたら
.
和「ウソ」
.
.
呟くように言って
.
.
ギュウっと抱きしめられた
.
.
和「ほんとに?」
.
うんって頷くと
.
腕の力を少しゆるめて
.
.
顔を覗くように見られる
.
.
きっと赤くなってるあたしの顔を見て
.
.
ふふって笑ったから
.
.
笑いかえそうとしたら
.
チュっと唇がくっついた
.
.