第1章 *Candy*
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「ねぇ、やっぱり悪いよ」
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持たれた腕を引っ張り返す
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和「もう降りちゃったもん(笑)」
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「…そっか、ごめんね?…もう手離しても大丈夫だよ」
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和「そ?」
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離された手をギュっと握りしめたけど
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和「(笑)ほら、真っ直ぐ歩いてないって」
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すぐに持たれた腕が熱くて
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こんなに触れてられるなら
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ずっと酔ってたいな
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なんてバカな事を考えてたら
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あっとゆう間にマンションの前について
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「…ここ送ってくれてありがと………あっ…ちょっとコーヒーでも飲んでく?…上がってく?」
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マンションを指すと
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和「ん(笑)今日はいいや」
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照れたように笑って
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じゃってあっさり帰って行った
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後姿を見ながら
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マンションの植え込みのレンガに座りこんだ
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あ~
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あたし何やってんだろ
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色んな状況に耐え切れなくて
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飲んで迷惑かけるなんて…
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