第1章 *Candy*
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ほらって座らされて
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離れた手は
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何も無かったようにポケットにしまわれた
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それを見て悲しくなる
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隣に座ってる人が横によけてくれて
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中途半端に空いた空間
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二宮くんを見上げたら
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鼻を触ってふふって笑った
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和「すんません」
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って座ったら
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凄く狭くて
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腕も足もくっついてて
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二宮くんを見たら
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また
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ふふって笑ってた
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少しだけ
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今だけ
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まだ触れてていいよね…
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すぐ隣に感じる体温に
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ドキドキした
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1人で乗ると長く感じる15分も
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あっとゆう間に過ぎて
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降りる駅に着いた…
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じゃあって立とうとしたら
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先に立った二宮くんが
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あたしの腕を取って一緒に電車を降りた
「え?え?駅…電車行っちゃうよ」
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和「家まで送ってきますよ」
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「いいよ、ほら早く電車……あ…閉まっちゃった」
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和「ほら」
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持たれてた腕を引っ張られて改札を出た
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