【HQ】カラダは貴方に、ココロは誰に? (R18)
第2章 ▷▷転校初日
「…ンッ…ハッ…アァッ…そこ、や…っ…!」
ガラガラガラガラッッッ!ピシャ!!!
ゆっくりと開けた職員室のドアをその何倍もの勢いで閉めた。
えっと、
ここ職員室…だよね…??
もう一度少しドアから離れこの部屋が職員室だということを確認する…。
「………」
そっとドアに耳をあて中の様子を伺おうとすると
ガラガラガラガラ
「うわあぁあぁああぁあっ?!?!」
思わず尻餅をついてしまった私
職員室のドアから出てきたのは中でよからぬことをしていた2人の男女かと思われる
「はいはい帰った帰った〜」
「なんで…!鉄郎くん…!私まだ…」
「はい、黒尾くんって呼んでって何回も言ってるでしょ〜、今日はそういう気分じゃなくなったから、また今度ね」
にっこりと笑う黒髪の彼は服の乱れた女の子を壁ドンし、顔をのぞき込んでなだめるようにキスをした。
私は尻餅をついたままその光景を口を開けたまま見ているしかなかった…
帰っていく女の子に向け、明らかに全力の作り笑いでヒラヒラと手を振る彼。
くるっと勢いよくこちらに振り返ると
「イチゴパンツいただきまーした」
しゃがみ込んでまたにっこり笑いピースをする彼に、一瞬思考が完全に停止し
「ッッッッッッッッッ!!!////////」
言葉にならない 悲鳴のようなものをあげ四つん這いで逃げるように廊下に置いてあった棚の影に隠れる
「おいおい落ち着けって…」
そう言って近づく彼に身体が勝手にビクッと反応してしまう
隠れる私に近づく男
母親の彼氏が暴力を振るうときと同じ光景
逃げようとして、立ち上がろうとしたとき大きく棚に身体がぶつかり
「おい…!!!危な…!!!!!」
男の人が叫んだ声を聞いたのを最後に私の意識は途切れた。