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【HQ】カラダは貴方に、ココロは誰に? (R18)

第2章 ▷▷転校初日







答えてしまっていいのか、ここで素直に答えてしまったらこの人に…黒尾先輩に弱みを握られてしまうことになる…

そそそそそれはいいのか…?!



「いいえ、別に…」


顔の距離が近い黒尾先輩…。
私はそっぽを向いたまま、必死に平然を装って返答する。



「ふーん」




しつこそうな黒尾先輩が、いとも簡単に納得してくれたと思ったらゼロセンチの距離に黒尾先輩の顔があった。



「んっ…!!!!!!!!ふっ…くろ…っ…お…センパっ……やっ…!!!!!!」



息を吸う暇も与えないほどに深いキスの合間を縫い、必死に抵抗をする


全身から鳥肌が立つのがわかる


怖い


逃げ出したい




手足をジタバタさせるも抵抗むなしく、すぐにホールドされる




怖い


怖い


怖い





母親の彼氏の顔がフラッシュバックされる






「…ふっ…っ……ん…っく………」



ちゅ



大きなリップ音を最後に黒尾先輩に塞がれた唇が解放された。





あまりの怖さに両手で顔を覆い、体操座りで子供のように泣いてしまった。

あぁ…なんで…こうなるのかな…

最悪だよ…今日初めて会ったばかりの人の前でこんな…本当に最悪だよ…。




恐怖や羞恥、悲しさ、色々な感情が入り交じり溢れた涙が止まらない。




その時、唇を離してから一言も言葉を発さなかった黒尾先輩が

ドスッと音が聞こえるほど勢いよく私の前に座った。




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