第1章 短編集※R18
「・・・オイ、本当にココに入んのかァ?」
「うん!憧れてたんだ!」
パネルに表示されているのは天蓋付のベッドがある部屋。
ピンクのふりふりでお姫様みたいな可愛らしい、と言う感じではなくどちらかと言えば白で統一されている部屋は清楚で綺麗だ。
靖友は若干引きつっているが、どの部屋に入ってもやることは同じだと言い聞かせボタンを押し鍵を受け取り、上昇専用エレベーターへと乗り込んだ。
そしてここはいわずもがな、ラブホテルである。
鍵を開けると薄暗い部屋が一気に明るくなる。
壁も床もすべて白な部屋は目が痛いほどだ。
部屋は大きな部屋が一つ、バスルームが一つ、個室トイレとまぁまぁな大きさだ。
休憩で入ったので長居は出来ないが4時間もあれば十分だろう。
天蓋付のベッドにぼふんと音を立ててダイブする靖友。
ここに来る前にビアンキでひとっ走りしてきたのだとか。
眠いのだろうか。
「靖友、シャワーは?」
「あー・・・後にするわ・・・」
どうせまた汗かくし、といらん一言を添える。
ムードも糞もないな本当。
「じゃ、私入ってくるから」
ガウンを持つと浴室へと向かう。
着ていた服をすべて脱ぎ、たたんでから浴室へ入るとさっそく頭からシャワーを浴びる。
お湯が出るまで冷たいが、今更火照ってきた顔をクールダウンさせるのにはちょうどいい。
別に靖友とヤッた事がないわけでもない。
なんだかんだ一年は付き合っているからそれなりに回数も重ねてきているし、裸を見るのが恥ずかしいわけではないのだが、ラブホテルに入ったのはこれがはじめてだ。
いつもは靖友の汚いぐちゃぐちゃな部屋で、ムードもなしにいきなり盛られる。
気持ちいいからいいんだけど、たまにはこう、マンネリってわけでもないんだけど、志向を変えて私からラブホテルに行かないかと誘ってみたのだ。
.