My important place【D.Gray-man】
第32章 幾恋心
「お、落ち着くである二人共っ私は綺麗だと思う!」
慌てたクロウリーが、二人の間に身を挟む。
「とても綺麗であるよ、雪」
自分の胸に手を当てて少しだけ恥ずかしそうに、にこりと笑う。
そんなクロウリーの言葉に偽りなんてなくて、雪はぱちぱちと目を瞬くと口を閉じた。
「…ありがとう」
そして俯いて小声でお礼。
あ、照れてるんだろうな。
真っ直ぐなクロウリーの言葉に。
クロウリーもアレン君と似て、女性に紳士的なところあるから。
「ちょっと待つさ、何その反応。なんでクロちゃん相手だと女っぽくなるんさ雪!」
「私は女です!」
「ふグッ!?」
瞬間、雪の拳が唸りを上げた。
あ。
鳩尾に入ったわね、あれ。