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My important place【D.Gray-man】

第41章 枷



「少し彼女と話がしたいんだ。いいかね」

「…チッ、終わったら連れて来いよ美形!」


 宥めるように問いかける銭形警部に、ガルマー警部は荒々しく舌打ちするとユウに声を張り上げ、扉の向こうに引っ込んだ。
 パリ中央警察署のお偉い警部さんが舌打ちって…よっぽどピリピリしてるんだろうなぁ…。

 それもそうか。
 こんな夜中まで、泥棒が残していった面会室の壁の損傷や爆発した車の後始末に追われているんだから。


「ああ、手当てしながらでいい。彼女に幾つか聞きたいことがあるだけだ」


 鬱陶しそうな目を向けてくるユウを片手で制して、銭形警部の目が私に向く。

 ルパン相手だと怒鳴り散らしてる姿が多いけど、私達に対しては彼は紳士的なところがある。
 ガルマー警部は耳を貸さなかったけれど、銭形警部は怪盗Gの容疑者である私の話を聞いてくれたし。
 流石、国際警察の方。


「聞きたいことってなんですか?」

「看守に聞いた。ルパンは彼に変装して君に近付いたらしいな。となると君と言葉を交えたんだろう。…何かルパンに対して不可解なことを見聞きはしなかったか?」


 …成程。

 一瞬伝えるかどうか考えたけど、やっぱりルパンが行ったことは泥棒と言えば泥棒。
 私は警察側の人間じゃないけど、泥棒側の人間でもない。
 はっきりと細かいところまではわからないけれど、伝えることにした。

 私が知り得たあのルパンの情報を。

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