My important place【D.Gray-man】
第40章 パリの怪盗
「それも今度は警察署だけじゃなく、こっちでも情報が漏れてたんだ。ほれっ」
「え?」
バサリとジジさんがホテルの机に放ったのは、一冊の新聞。
それをルパン達と覗き見る。
新聞の一面に大きく記載されていたのは、
「"新たなる怪盗Gの予告状"……って、新聞の一面記事になってる…!?」
「…奴さんは派手にやりてぇらしいなぁ」
思わず新聞紙を掴んで食い入るように記事を見る。
そんな私の隣で、ルパンが静かに呟いた。
今まで怪盗Gは、警察にしか予告状を送ってこなかった。
なのにこんなに大きく記事にされてるってことは、情報が何処からか漏れたのか、直接報道関係者に予告状が送り付けられたのか。
そのどちらかだ。
ルパンの言う通りなら、わざわざ派手に盗もうとしてるってこと?
「"三日後、ルーブル美術館の国宝"リージェント"を頂きに参る"…」
それに盗もうとする品まで記事にされてるなんて。
そしてこれまたまさかのルパンの読み通り。
頭の切れる大泥棒に目を向ければ、にぃっと不適に笑うルパンが其処にいた。
「ほんじゃま、怪盗G捕獲に参りましょーかね」