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My important place【D.Gray-man】

第40章 パリの怪盗



「えっ! ゴズが怪盗Gとして捕まってた!?」

「ああ」


 ルパンと次元と共にルーブル美術館の下見を終えて、パリ警察署へと赴いていたバズとジジさんとホテルで合流すれば、まさかのまさか。
 ルパンが予想した通りのこととなっていた。


「ほらな。オレ様の読みど~り」


 椅子の上で胡坐を掻いて、にんまりと笑うルパン。
 確かに彼の言う通り。
 怪盗Gとして捕まったゴズは独房に収容されていたらしく、それは彼一人だけでなく他にも大量の容疑者候補が収容されていたらしい。
 そして一貫して彼らが口にしていたのは、


「誰一人記憶がねぇんだとよ。怪盗Gに加担した覚えはないって」

「そんな…じゃあ本当に催眠か何かでコントロールされてたってこと…?」

「その可能性はあり得るな」


 難しい顔で頷くジジさんに、少しだけほっとする。
 よかった。
 やっぱりゴズはそんなことする人じゃなかったってことだ。


「急に意識を失って、気付いたら独房の中だったらしいから…催眠のきっかけみたいなもんはわかんなかったが…」

「ってことは…実際に怪盗G本人に会って確かめるしかないか…」


 やっぱり怪盗Gを捕まえてみないことには、どうにも答えは見えてこないらしい。
 うーん、と腕組みして考えてみる。


「次の犯行予告がわかればいいんだけど…ジジさん、次の予告状ってきてました?」


 まだ昨日の今日で、予告状が警察署に届いてる可能性は低いけど…


「おー、それがよ! きてたんだよまた!」


 予想外に明るい答えが返ってきて、驚いた。

 え、本当っ?

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