第2章 再会

菅原side
2人を見送って部室へ向かう。間違いなく、この前の彼女だ。でも、どうして、烏野へ？まあ、後で聞けばいいか。
というか・・・2年だったんだ・・・。少し同じクラスという縁下を羨ましく思った。

体育館
「縁下のクラスに来た転校生？！」
「びっ、美人！」
田中達が大騒ぎしている。
「田中、外まで聞こえてる」
「！スガさん！」
俺が入って行くと全員振り向いた。
『あっ、さっきは、自己紹介もしなくて』
彼女が俺に近づいてきた。
「あぁ、うん。俺は3年で副主将の菅原孝支」
『私は、2年4組に転校して来ました。藤本梨帆です。よろしくお願いします』
彼女は俺達に頭を下げた。
「あっ、俺は、田中龍之介！」
「おっ、俺は、日向翔陽、1年ですっ！」
「・・・俺は影山飛雄っス」
田中と日向と影山が自己紹介した所で止まる。ツンツン、山口が月島を突く。
「・・・僕も？僕は月島蛍です」
「俺は山口忠です」
「あとは・・・」
俺は周りを見回す。と、マネージャーの清水が見えた。彼女を呼ぶ。
「おーい、清水！ちょっと」
「何？見学者？」
「うん、転校生なんだって、2年生」
『よっ、よろしくお願いします』
「私は、マネージャーの清水潔子。よろしく」
あとは大地・・・と先生か。
大地が来たので、藤本の事を伝える。
「あ～、2年の転校生！」
『あっ、はい。藤本梨帆と言います』
「俺は、主将の澤村大地。まあ、見て行ってくれ」
彼女は見学。俺達は練習を始める。