第3章 練習試合
その後、青城 及川は岩泉に聞くのだが・・・。烏野の主将、副主将が教えなかったと聞いて。
「ふぅ~ん、澤村達が教えなかったんなら、俺も教えらんねーわ」
「えっ?!なんで?!」
「俺も、副主将だし」
「はぁっ?!俺、主将なんですけど~?!」
「うるせー!クソ川!」
「グハッ!」
蹴られる及川でした。扱い不憫。
帰りのバスの中。私の隣の席に菅原先輩が座った。
「梨帆、気付かれなかったみたいで良かったな」
『あっ、はい。なんとか』
「まっ、俺としても心配だったから、何もなくて良かったべ」
『はい。心配かけてすみません』
「いや、怒ってるわけじゃなくて・・・」
『??』
「俺がただ・・・心配だっただけだから」
『菅原先輩・・・ありがとうございます』
私はニッコリと笑った。
「(微笑)」
菅原先輩も笑ってくれた。
なんとか、無事に練習試合が終わって良かった。でも、この後は・・・どうだろうか?