第3章 東京ばなな一つ目。
side
久しぶりの東京だあああ!!
テンション上がるね!!!
みんなに会えるかな?
そういえば私、昔はこんなに明るくなかった気がする。
なんか、『髪の毛変な色〜長すぎ〜ネクラちゃんだ〜』とかいってよくバカにされてたなぁ...
東京に六歳からすんでて、高1までこっちだった。そっから一年間九州、そして今、宮城。
東京に住み始めた頃私ってば面白いくらいに暗かったんだ!
学校→不登校
友達→いない
そんな私は、家にこもりっきりでずーっとピアノを弾いてて、ある日もう無理ーーっ!!って言って家を追い出された。
行き先もないし、頼れる友達もいない。そんな私は夜の街をぶらぶらしてた。
その時出会ったのがぼくちゃん。家まで猛ダッシュで連れて行かれて、運動なんてまるでしたことない私は死ぬかと思った。しかも、上手に話ができるわけでもないし、家にあげてもらっても一切口を利かなかった。
でもこの頃、元気すぎるぼくちゃんに、朝から夕方まで外に連れて行かれた。友達の家とか、川とか、色んな場所。
そんなぼくちゃんとは、なんか話せるようになって、いつの間にかこのテンションに落ち着いたっていう←
いまはちょうどてつろーの家の中。
『てつろーのお母さんお久しぶりでーすっ!!』
母「あら、ちゃん!!お久しぶりね〜!彼氏さんも一緒じゃない!」
アイスの成り行きで付き合い始めたとーる。でも、いつの間にか、惹き込まれるように、大好きな人になっていた。
『へへっ、カッコイイでしょ?私のとーる!!』
そういってとーるにギュッと抱きついた。
ああ、とーるの匂いとか、あったかさとか、すごく落ち着く...眠い...
『zzz』
及「ここでも寝るの?!」
私は快眠中です←