第2章 バニラアイス1つ目
及川side
及「って苗字確か音譜だよね?有名なピアニストのあの音譜 葉入(ネフ ハイリ)の子供?」
『わわ、知ってるの?!その人その人!!』
え...すっげぇ有名な奴じゃねえか。クラシックとか知らなくても一回は耳にする名前だよね??
及「じゃあさ、の才能を恐れて手放したってのはホントのコト?」
『あー、まぁ、はい。要は、無駄に能力が高くて自分を超えるのが怖くて、じゃないかな?ピアノ辞めたっていったら激怒するだろうけど』
なにそれ、理不尽...
及「いまピアノ続けてんの?」
『うん、基本一日三時間だよ!夜!あの家ピアノあるんだ!』
すげえ、やばいじゃん、相当練習してんじゃん...
『でも、なんかいつからか、ストレスだかなんだかで甘いもの食べるのをやめられなくなっちゃった!』
その甘党も理由があったんだ。
及「もしかして昔と今性格違ったりする?」
『あ~、昔は金髪のロングで目立っててそれが嫌で、でも染めさせても切らせてもくれなかったし、とにかく他人と喋れなかったな...そもそも、あんまり学校に行ってなかったし、人としゃべる機会が無かったかなぁ...
学校行っても常にエアピアノしたり楽譜眺めたりしてたからね...
地味子ちゃんだったかな!』
てか...
及「金髪?」
『お父さんの遺伝子は、ガッツリヨーロッパ人だからね~!』
ふーん...
及「じゃあぼくちゃんとかもりっちって、何なの?」
『えぇっと、東京にいた頃に私なんかとあそんでくれた子たち!多分、みんなバレーしてる!ぼくちゃん...木兎光太郎は、全国でも有名らしいよ?昨日てつろーがいってた!』
ああ、その名前聞いたことあるや...
及「なんかもう...の人生すごいね」
「まあねっ!!←」