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虹彩異色症の女神さんは2人の炎に愛されました【エース・サボ】

第7章 ゴーゴンの覚醒者


感じるものは感じてる。

だから、エースが私を愛してないなんてことない。

でも、態度や行動に表してはくれないの。

少し寂しさを感じてしまう。

もっと熱く愛してほしい。

そんなのゼイタクなの?



『って、また寝てるし』

「Zzz・・・」



食事中に寝るという変わった癖の持ち主。

そんな風いつも寝る。



アリスはさっきもらった本を取り出した。

かぶっている埃を払うと1ページ目を開いた。

色褪せてはいるが読むのに支障は無い。



『アーヴァンク・・・の覚醒者、レリアーザ・フェルン』



あいうえお順になっており、少しずつ読み進めた。

あまりにも面白くて読み入ってしまった。



「もう読んでんのか?」

『あら、起きたの?』

「おう!」

『もう行くの?』

「そうだな、日が暮れる前にさっさと進まねェと」



アリスは栞を挟んで本を閉じた。

エースは代金をテーブルに置いて店を出た。

ストライカーのある場所まで歩いていった。



『この本さ』

「んー?」

『私みたいな覚醒者が載ってるの』

「ほぉ」

『私のことっていうか、私に似た人載ってないかなー』

「探してみればいいさ」

『そだね』



アリスがストライカーに乗るとエースはロープを外した。

発火すればストライカーはすぐに動く。

アリスは本を開いて読み始める。

か行まできた。



『カトブレパスの覚醒者、エングリア・ロア』

「すげー名前だな・・・」

『すごい・・・』



本当にこんなにいたのかは定かではないが名前まで載っている。



『キマイラの覚醒者、名前は不詳・・・あら』

「知られてねェのもあるみてェだな」

『うん』

「てかキマエラってなんだ?」

『ライオンの頭と山羊の胴体、そして毒蛇の尾をもつ聖獣だって』

「えっらいバケモンだな」

『あ、こんなのもある』

「ん?」

『ケンタウロスの覚醒者』

「ぶはっ!そいつは哀れだな」



そして次のページを捲る。



『え・・・』

「どうかしたか?」

『う・・そ・・・』



そんなことってある?

これってまるで私・・・。

偶然だとでもいうの?



『ゴーゴンの覚醒者・・・オールコック・アイリス・・・別名オルブライト・アリス・・・・・』
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