虹彩異色症の女神さんは2人の炎に愛されました【エース・サボ】
第6章 砂漠の国と
料理が届いてガツガツと食べるエース。
アリスも食べるには食べる。
だが、やはりそんなに多くは食べられない。
『私、お手洗いに言ってくるわ』
「おう!」
まさかその数分の間にあんなことが起きているなんて思いもしなかった。
エースはいつものように食べてる途中で寝てしまった。
今回は料理の皿に顔を突っ込んで・・・。
そのせいで急死しただの騒がれている。
だがすぐに起きた。
「いやーしまった、寝てた」
「「寝てたァァァ!?」」
その時だった。
「何故こんな街に白ひげ海賊団の二番隊隊長がいる」
「ん?」
葉巻を銜えた海軍。
白猟のスモーカーだ。
『な、何・・・?』
アリスが戻ってきた。
その状況を把握できない。
「スモーカーさんあれです!特別能力者のオルブライト・アリスです!」
「アリス!」
『エース・・・どうなってるの?』
「俺は生憎別の海賊を追っているんだ・・・」
「じゃ、見逃してくれ」
「お前が海賊である限りそうはいかんだろ」
「アリス、下がってろ」
「おい、その女には別用がある」
スモーカーはとりあえずエースを相手することにした。
攻撃を繰り出そうとした矢先・・・
「ロケットォォォォォォ!!!」
吹っ飛んできた何かにエースもスモーカーもぶっ飛ばされた。
店には風穴が開いている。
『エース!!』
「おっさん!飯飯飯!!」
『ちょっとなんなのよあんた・・・』
見覚えがある・・・。
あっ!
エースの弟だわ!!
『話は後で、とりあえずエースを、』
「んめぇ~!!」
アリスはエースが飛ばされた方へ走っていった。
だが、すぐにエースが現れた。
「ったく・・・どこのどいつだ!!」
ブツブツ言いながら出てきた。
そしてルフィに気づいた。
「ルフ・・・ぐわぁっ」
「麦わらァ!!!」
『エース!!』
スモーカーがエースをなぎ倒してルフィの前に立った。
しばらくするとルフィは店を抜け出した。
それを追うスモーカー。
『大丈夫?』
「追うぞ!」
『へ?』
「ルフィ!!俺だぁ!!」
『ま、待って!!』
奇妙な追いかけっこが始まった。