第1章 初夜
犬神はの足の指を長い舌で絡め取る
「ひゃ・・ぁ、ん・・・」
犬神のぴちゃぴちゃと舐める音が静かな部屋に響く
「の肌は甘いな・・・蕩けるようだ・・・」
「犬神、さまぁ・・・ん、はぁ・・・」
「あと少し・・・」
犬神はそっとの着物を肌蹴させると背中に舌を這わせる
「ひゃぁぁっ・・・ん、あぁ・・・やぁっ・・・ん」
「男が初めてではないのか・・・初めての男、切り裂いて八つ裂きにしてやりたくなるな・・・」
犬神はボソリと呟きながら、その手はの乳房へと伸びる
「あぁっ・・・犬神さ、まっ・・・んんっ・・」
「これ以上すればその先を我慢できなくなるな・・・」
ちゅっ・・ちゅ・・と犬神がの唇を貪る
2人の間に銀色の糸がひく
「はどこもかしこも極上の味がするな・・・」
「はぁ・・、犬神さま・・・ぁ」
「そんな甘えた声を出すな・・・最後まで喰らいたくなってしまう・・・」
「ふ、ぁ...ん、...」
犬神はペロリとの唇を舐める
「今日はもう休め...、時間はたっぷりあるのだからな」
「はい...」
ちゅっちゅ・・・との唇を吸い付くように啄む
「・・・たまらないな・・・」
の耳朶を甘噛みし、ぴちゃり、ぴちゃりと音を立てる
「はぁぁっ・・・ん、はっ・・・ぅ」
「感度もいいようだな・・・」
「あぁっ・・・犬神、さま・・・らめ・・・んっ・・」
「そうだな・・・はまだ躰を休ませなければな・・・」
犬神はの側を離れようとするが、思わずは、その着物の裾を掴む
「...どうした?」
「あ..の、私...このままじゃ寝られません...」
「どうした?どこか痛むか?
無理をさせたのか?人間はか弱いからな...」
犬神が心配する様にオロオロとの躯を気遣う
「あの...違うんです...
そうではなくて....その...っ」
「....?」
は犬神の顔をじっと見つめると、吸い寄せられるようにその唇を重ねる
「.....っ」
やがてお互いの舌が深く深く絡み合ってゆく
「はぁっ.....ん、んんっ.....」