第3章 古狸の企み
「・・・これは烏天狗にあずける」
「わかりました」
「俺にも読ませろよっ」
「・・・おまえ、を想像しながら読むだろう?」
「それがどうした?」
「そんな奴に読ませるかっ」
「なんだよー、烏天狗はいいのか?」
「私はお前のような邪な目で殿を見ておらん」
「はいはい、烏天狗は爺さんだもんな」
「まあ、儂の天狗はお前より健在じゃがなっ」
「はぁ?爺さんが無理するなつぅの」
「何を言うかっ!儂が本気を出せば女の一人や二人啼かせてやるわっ」
「じゃあやってみろよ」
「見ておけっ」
「お、おい・・・烏天狗、一体どこへ行く?」
「儂が一発殿を啼かせて首無にギャフンっと・・・」
「ま、待て待て待て・・・なぜそうなる?!
は俺のものだ」
「一族繁栄の為ならば犬神一族、殿を抱く権利があるのでは?」
「いや・・・そうだが・・・いや、ちょ、ちょっと待てっ」
「あーあ、爺さん本気になっちゃった」
「誰のせいだ、誰の・・」
「てへっ」
どたどたどた・・・と三人揃っての元へ向かう
「・・・一体何事ですか?」
騒がしい三人に青女坊が呆れて尋ねる
「烏天狗の爺さんが天狗を証明するんだと」
首無が告げる
「はあ?」
「俺はそんな事許した覚えはないからなっ」
「犬神さま?どうされたのです・・・か?」
青女坊の後ろからひょこりとが顔を出す
「うむ・・・人間でも殿のような女子なら儂の天狗も喜ぶに違いなかろうて」
「こらっ!烏天狗、よさないかっ」
「それなら俺の方がにとびきりの極上の快楽を与えてやれるぜ」
「俺よりに快楽を与えられる妖などいるかっ」
三人が頭を付きあわせぎゃいぎゃい騒ぐ
「・・・一体何の話でしょう?」
が小首をかしげる
青女坊は何となく話を掴む
「はいはい、どの殿方もご立派なのはわかりましたから取りあえず落ち着いてくださいまし」
「・・・・・」
「あの・・・犬神さま」
が犬神の側にそそ・・・と寄り添う
「・・・おまえ・・・」
「あら、お気づきになりました?」
「その胸・・・」
の胸は昨日より豊かになっていた