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愛儒妖怪 【R18】

第2章 交わった躰


「もうっ・・・犬神さまったら」

「どうしたんだ?」

「実は・・・その覚えてなくて・・・」

「・・・どうゆうことだ?」

「その・・犬神さまのを・・・呑んでから・・・体が熱くなって・・・そこからあまり・・・覚えてなくて・・・」

「・・・なるほどな・・・」

犬神は少し考え込むと再び本来の姿に戻る

そしてを抱き寄せその銀髪で包み込む

「犬神さま?」

「お前をこうしていると心地よい・・・」

「私も・・・とても安心できます」

も犬神の躰に擦り寄せる



のすぅすぅ・・・という安らかな寝息が聞こえてきた時、青女坊がやって来た。

「・・・なんだ?」

「お邪魔して申し訳ありません。蛇女が騒ぎ立てていますがいかがいたしますか?」


「・・わかった、今行く・・」

「ん・・・」

「すぐ戻る・・待っててくれ」

「ん・・・・」

自分の躰から布団にをそっと移す

からは相変わらずすぅすぅ・・・と規則正しい寝息をたてていた



・・__

青女坊についていくと蛇女がキィーキィー叫び散らしているのが聞こえる

「・・・まだいたのか」

「犬神様っ!ひどいじゃないですかっ!私をほっぽってあんな人間の小娘のところへ行くなんて・・・」

「うるさいぞ、蛇女」

「私はあなたの許嫁なのよ!私を邪険にするならあの小娘がどうなっても知らないわよっ」

「・・・一体どうすると言うんだ?」

ずぉぉぉ・・・と犬神が妖気を纏う

「ぁ・・・あ・・・・」

廻りにいた妖怪たちもその妖気に圧倒され一歩下がる

「虫けらのように消されたくなければ今すぐここから去れっ」

「ふ、ふんっ・・・覚えてなさいっ」

蛇女は逃げるように出て行く


「お、おい、犬神様よ、なんなんだその妖力・・・」

「・・・」

「まさかを抱いて・・・?」

「・・・という事はあの娘には妖怪の力を高める力が・・・・」

「静まれっ!の事を口外する事は許さない、わかったな」

犬神はギロリと周りを見渡すとまた部屋へと戻っていく




「犬神様、まずいですよ・・・蛇女からの噂が広まったら・・・」

「・・・・っ」

「この屋敷にいる間は安全です。何か策を考えましょう」

「・・・そうだな」





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