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愛儒妖怪 【R18】

第1章 初夜


「犬神様、をあの部屋に閉じ込めておくのは可哀想ですから、屋敷を案内して差し上げたらどうですか?」

「そうだな」

「あ、じゃあ先にお風呂に入っても?
昨日から入ってないので・・・その、匂いも気になるし・・」

「そうか?」

犬神はクンクンとの匂いを嗅ぐ

「やっ・・・やめてくださいっ」

「は相変わらず良い香りがする・・・」

「も、離れて・・・」

「ったく、さあ湯殿へ案内してあげてくださいな」

「こっちだ」

は青女坊に新しい着物を受け取り、湯殿へ連れてこられる

「あの・・・」

「なんだ?」

「ずっとここにいらっしゃるつもりですか?」

「駄目か?」

「駄目ですっ・・・はずかしいから・・・」

「くくっ・・・お前は本当に可愛いな・・」

「もう早く出てください」

「わかった。出る頃に迎えにくる」

「もう大丈夫ですからっ」

脱衣所から犬神を追い出すと、広々とした湯船に浸かる


「わぁ~・・・気持ちいい・・」

ん~・・・と伸びをして温泉のようなお風呂を楽しむ

と木の格子窓から三つの目がこちらを見ているのが視界に入る

「きゃあっ」

「・・・お前誰だ?くんくん・・・人間か・・・?」

「あ、あなたは・・・?」

「オレ、三つ目小僧・・・」

「な、何してるの?」

「人間の匂いした・・・」

「あ・・・」


「っ!大丈夫か?」

ガラリっと勢いよく戸が開いて犬神がたっていた


「あ、大丈夫・・・ちょっとびっくりしただけで・・」

「どうし・・・三つ目か?」

「ありゃ?犬神様。それ犬神様の?」

「この娘はだ。今、屋敷で預かってる・・・って風呂を覗くんじゃない!!!」

「ひぇぇぇんっ」

三つ目は犬神に怒鳴られてスタコラと逃げて行く

「犬神、様・・・怒鳴らなくても・・・まだ子供なんだし・・」

「・・・三つ目は456歳だ。ま、妖怪の中では子供か?」

「え?456・・・歳?」

「そうだ」

「・・・ちなみに犬神様はおいくつなんですか?」

犬神は人間の姿になるとそのまま湯船に入ってくる

「ちょ・・・犬神さ・・・」

「最初からこうしていればよかった・・・」

犬神はを後ろから抱きしめるように湯船に浸かる

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