第1章 初夜
「犬神様・・・ちょ・・・」
「の肌はずべすべして気持ちがいいな・・・」
の肩口に唇を寄せ、ちゅ、ちゅ・・・とキスをする
「ぁ・・だめ・・・犬神、さま・・・」
「ここでしてははすぐに躰が火照ってしまいそうだな・・・」
犬神は丁寧にの躰を隅々まで撫でる
「はぁ・・・ぁっ・・・、だめ・・・犬神様ぁ・・・ん」
「甘い声を出して・・・俺を誘惑するな・・・」
の背中には雄々しい犬神の欲棒が当たる
「も・・・そんな撫でないでくださ・・・」
「ああ、このままだとを襲ってしまいそうだからもう上がろう・・・」
をお姫様抱っこをして湯船から出る
「ふ・・・ぅ・・」
「少し、のぼせたか?」
「ん・・・・」
「のぼせてるお前も艶やかでたまらないな・・」
犬神はに着物を着せ、自分も着ると再びを抱き上げる
「あ、歩けま、す」
「駄目だ・・・」
「あら、、どうしたの?」
「のぼせたらしい」
「・・・まさかのぼせさせたんじゃないでしょうね?」
青女坊がじと~っと犬神を見る
「い、や・・・その三つ目が風呂場をのぞいていたんだ」
「あらっ、ちゃんと言っておかないと・・・
他の者にもをこの屋敷で預かる事知らせた方がいいんじゃないですか?あの部屋にずっと籠らせる気がないのであれば・・・」
「そうだな・・・」
その日の夕方・・・
広間には30匹程の妖怪がずらりとと犬神の前に並んでいた
「だ。生贄の娘だったが、この屋敷でしばらく預かる事になった。」
「暫くってどれくらい?」
「いつになったら食べていいの?」
「静かにしろ!」
犬神の一言でガヤガヤとしたおしゃべりが一気に静まる
「この娘は俺の預かりだ。手を出すことは許さない。
わかったな」
不満そうにしている者もいたが、犬神のいう事に逆らう者はいないらしくそれで解散となった
部屋に戻ると自分の立場が微妙な事には悩んでいた
「はぁ・・」
小さなため息をつく
「・・・」
「犬神様・・・」
「何を考えている?」
「・・・・」