第1章 初夜
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翌朝
「ん・・・」
「起きましたか?」
「あ・・なたは・・?」
「あなたの身の回りを世話をする青女房と申します」
「です・・・」
も青女坊に頭を下げる
「・・・」
「どうかしました?」
頭を下げたに青女坊は驚いている
「いえ・・・妖怪に頭を下げる人間がいるなんて・・・」
「?そうなんですか?・・・あ、昨日の卵粥はあなたが?」
「ええ、まあ・・」
「とってもおいしかったです。ありがとうございます」
「別に・・・」
青女坊はに着物を差し出す
「着られる?」
「あ、はい・・・ありがとうございます」
「ふふ・・」
「え?」
「さっきからあなたはお礼ばかり言ってるわ」
「あ・・だって・・」
「変わった人間ね・・・でも、犬神が・・・あなたをそう思うのもなんだかわかる気がする・・・」
「犬神様・・・?」
昨日の情事を思いだし、顔が火照る
「・・・躰、大丈夫?」
「え、あ、は、はいっ・・・薬も抜けたみたいだし・・・」
「そうじゃなくて、昨夜は気絶するほどされたでしょう?」
「ぁっ・・・」
「くすっ・・・あなた見かけによらず初心なのね・・・」
「あ、あの・・・っ」
「躰、だるいんじゃない?綺麗に拭いたから気持ちは悪くないとは思うけど・・・」
「あ、あなたが・・・っ」
「ええ」
「うぅ・・・はずかしい・・・」
「あなたは不思議な人ね・・・なんだか私まで惹きつけられちゃうわ・・・」
「そんな・・・っ」
「でも気を付けて・・・あなたの香はあやかしが寄ってくる香だから・・・」
「え・・・?」
「起きたか・・・」
「い、犬神、様・・・・」
「御昼ごはんお持ちしますね・・・」
「え・・もう、お昼だったの・・・?」
青女坊は顔を真っ赤にするをみてクスクス笑いながら部屋を出る
「・・・ぐっすり眠れた様でよかった・・」
「ぁっ・・・はい・・・」
「どうした?顔が赤いぞ・・・まだ熱でもあるのか?」
「ち、違い、ます・・・」
ちっとも目を合わせないを不思議に思う犬神
「・・・なんだ?一晩たって目が覚めたのか?」
「え?」
「やはり物の怪とは一緒にいられないとわかったのだろう?」