第6章 エピローグ~今宵この時~
「総司…さん……っ……私……また………んっ…」
「いいよ……ほら……」
人差し指と中指で有希ちゃんの中を掻き回しながら、充血しきった秘芽を親指で押し込むと、
「………んんっ」
有希ちゃんは下唇を噛み締めて、びくびくと身体を痙攣させた。
今夜何度目の絶頂だろうか。
僕の指と舌だけで有希ちゃんは啼き続け、もう既に何度も果ててしまっていた。
その日、僕と有希ちゃんは平清に部屋を取った。
だって今日だけは有希ちゃんを独り占めしたかったんだ。
部屋に入ってからも僕と遊び続けた総介は、疲れ果てて今は隣の部屋でぐっすりと眠っている。
二人きりになった僕と有希ちゃんはどちらからとも無く抱き締め合い、そして飽きる事無く口付けを交わした。
唇を重ね、舌を絡ませる間に有希ちゃんが瞳を潤ませて「総介に兄弟が欲しい」と僕に強請った。
有希ちゃんの口からそんな言葉が出るなんて僕は少し驚いたけど、勿論拒否する理由なんて欠片も無い。
こうして僕は三年振りに有希ちゃんを抱いている。