第6章 バイト
「秋斗!?なんでいるの!?」
秋「この状況でよく俺の心配できるな。」
「なにそれどういうこと!!」
秋「佐々木さん、咲羅には手出さないでください」
秋斗は私の腕を引いた
佐「秋斗くんの彼女でもないのによくそんなこと言えるね」
秋「タラシに言われたくはないです」
なに……どういうこと……?
秋「俺は咲羅を守ります。中学校の時からそう決めてるんです。」
「なにそれ…?」
そういえば思い当たる節はいくつかある。
駅でナンパされた時には彼氏なんですけどって言って追い払ってくれた。
私が悪口を言われて泣いていたときは、悪口を言った奴を殴ってくれた。
ストーカーに困っていたときは毎日一緒に帰ってくれた。
修学旅行でカヌーから落ちたときは引き上げてくれた。
最後のはちょっと違うか。
佐「今は秋斗くんのこと好きじゃないんだってよ、今は俺のことが好きなの。」
秋「佐々木さん、咲羅のこと全然わかってませんよね、俺、ずっと見てたんで、あなたには負けませんから。」
帰るぞ。
秋斗はそう言って私は無理矢理連れ出された。