第6章 バイト
そして秋斗とシフトが重ならず、一人で帰ろうとしていた日……
佐「咲羅さん!」
「佐々木さん?どうしたんですか?」
佐「この時間に女の子一人は危ないでしょ」
「そんな…大丈夫ですよ?」
佐「今日は秋斗くんもいないし、送ってくよ。」
それはとても嬉しい……!!
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
佐「素直素直。」
佐々木さんの手は私の頭の上に乗った。
(これは夢なの……!?なんなのこの嬉しい状況は!!!)
その瞬間、私の頭に手は乗ったままで、佐々木さんは少しかがんで唇を重ねた。
棒立ちになって目を見開く私を見て、
佐「嫉妬するなー秋斗くんに。こんなに可愛い子と一緒に帰れて。」
「どういうことですか……」
佐「咲羅さん鈍感だよね、わかってよ、俺の気持ち…」
もう一度キスされる……!
と目を瞑った瞬間
「なにやってるんですか」
目を開けて見ると、秋斗だった。