第6章 バイト
そんなとき
バイト先に新人が入ったと話題になった。
歳は、私と同じ高校3年生だそうで、どんな人だろうと気になっていた。
私がお料理を運んで、裏に戻ってくると、店長と一人の男の人が話をしていた。
私は目を疑った。
「秋斗…!?」
秋「えっ、咲羅!?」
秋斗は中学の同級生で、私の初恋相手。だけど秋斗には私以外に好きな人がいて、叶わない恋だった。
高校に入ってもしばらくは秋斗のこと、忘れられなかった。でももう関わるところもないし、何の進展もなくなったので、私のなかで恋心は自然消滅した。
だがこんなことってあるだろうか、その初恋の人が今
(目の前にいる……)
秋「久し振り!え、3年ぶりくらい??」
でもやっぱりいざ初恋の相手に会うと、意識してしまうところがある。
「そんくらいだね!ほんと久し振り!!」
秋「これからお世話になります。笑」
その日からだった
恋模様が変わり始めたのは。