第5章 文化祭
そして待ちに待った文化祭当日。
クラスでお揃いのTシャツを身にまとい、賑やかな校内に一般のお客さんが入ってきてさらに賑わう。
焼きそばの売り子をしていた私は直人先輩を待っていた。
入り口に目をやると、先輩がこっちを見て手を振っていた。
「先輩っ!!!」
私は跳ねた。本能で何故か跳ねた。
「おおー美味しそうじゃん」
「はいっ!」
「じゃあソース焼きそば1つ!」
「ありがとうございます!」
先輩は軽音のバンドメンバーと一緒に食べに来てくれた。
「あっ、先輩のクラスの劇見に行きますね!」
「俺、出演してないから来なくて良いよwそれより、後夜祭こいつらとバンドでるから、そっち見にきてよ!」
「そりゃもちろん!」
「おっ、待ってるね!」