第4章 片思い
すると、見覚えのある顔がお母さんと話していた。
中学時代の男友達たちだった。
懐かしくて、私は走った。
「わあ!!!久し振り!!!!!」
「おう!!」
中学に戻ったみたいに私たちは盛り上がった。
トークが止まらない、地元最高。やっぱ楽しいわ。
そんなときだった。
「咲羅」
振り向いたら玲斗くんだった。
「なに?」
「買い物付き合って」
なっ、なんだそれ、なんだその扱いは!!私は桃太郎さんのお供の犬か!!
でも、嬉しくないわけではない。
「いいけど別に」
私は友達にちょっとごめん。
と言ってその場をあとにした。