第4章 片思い
さらに時は流れ、私は小学校時代“好きな人は近所のお兄ちゃん”“将来絶対結婚するの”を貫き通し、同い年の女の子に『え………6才も年上なんて……』という目で見られたが、無事進級し、小学校6年生。
当時12歳。
「玲斗くんは今………18歳か。もう、高校3年生だ。」
そんなある日の学校帰り、近所のお母様方の世間話を小耳に挟んだ。
『向かいの家の玲斗くん、すっかり男前になっちゃったらしいわよ。』『あらほんと?』『高校に入ってからは彼女も出来たみたいよ。』『あらまあ、玲斗くん相当かっこよくなったのね。』
彼女ぉおおおおお…………………!?
許せない!!
結婚するのは私なのに!!
なんでなんで!!
小学生の私には相当ショックだった。