第3章 合宿
部屋に戻って、扉を開けた。
瞬間閉めた。
(ん?ちょっとまて)
俺は唾を飲んでもう一度扉を開けた。
「せ、先輩…?」
返事がない。
寝てる!?
後輩とはいえ仮にも男の部屋で!?
俺はゆっくりと扉を閉めた。
その行動をしたのは俺も一人の男としてやばくなったからだ。
ハーフパンツの部屋着からスラッとのびた脚は白く、綺麗だ。
見とれていたときに、先輩がビクッと動いた。
ハッとした俺はその場から動けなかった。
「わっ、ちょとまって、え、寝てた!?」
正直に気持ちを吐いた
「咲羅先輩…俺も男なんで…さすがに襲いますよ。」
襲うというワードに、先輩は赤面した。
手で顔を隠しているつもりだろうが、耳が真っ赤だ。
ちょっといじめたくなる。
「俺が夜中のテンションになって咲羅先輩のこと襲わないうちに話し合い終わらせちゃいましょう。それとも襲われたいですか?」
「へっ!?そ、そういうこと平気で言わないでよ!はっ、早く終わらせちゃおう、眠いしね!」
明らかに焦ってる先輩、超かわいい。
「つまんないなあ。じゃあ、始めましょう!」
話し合いの間も、俺と目が合うとすぐに目をそらす先輩。気にしすぎ。純粋なんだよなー、本当に。