第3章 合宿
「じ、じゃあ、明日はこんな感じで練習進めていこうか。ってこんな時間だしもう今日か…」
「そうですね。よろしくお願いします。」
時計の針はもう午前12時を回っていた。
「ごめんね夜遅くまで、じゃあ、おやすみ!」
先輩はそう言って足早に扉へ向かった。
というよりあれは“逃げた”という表現がぴったりだろう。
(逃がしたくないな。)
俺は先輩の細い腕を掴んで抱き寄せた。
「ひゃっ!?」
「逃がさないですよ、先輩。」
俺は耳元で囁く。
そのまま壁まで追いやってキスをした。
力も弱く、されるがままになってる先輩を見て、部員の中でのかっこいいイメージを俺が崩してる快楽に溺れた。
なんだ、ちゃんと女の子じゃないですか。
びっくりして座り込んだ先輩を見てさらに耐えられなくなった俺はついに一線を越え、
先輩の上に覆い被さる。
「いっそこのまま明日の朝までオールしませんか…?」
「だめだよ…やめて、みんないるんだよ?」
先輩はきっと抵抗してるつもりだろうけど、そんな弱い力じゃ逃げられないでしょ。
「もう0:30ですよ?みんなとっくに寝てますよ。」
そう言って顔と顔を近づける。
「いやっ、待って、ちょっと…………!」
俺は唇が触れそうな距離で止まった。
「でも………………」
「声は出しちゃダメ……ですよ?咲羅先輩」
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