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縮まった関係

第1章 変化


店内に入ってみる。小物とか、部屋に飾ったら可愛いんじゃないかな、と思う物もある。先輩がお目当ての物は?
「うわぁ、可愛い」
先輩が目を輝かせる。細工の凝った置物、髪飾り。
「あっ・・・」
「?及川君、どうしたの?」
俺の目に付いたのはペンダント。トップにリボンが付いている物だ。
「これ、先輩に似合いそう・・・」
「えっ?」
俺はそのペンダントを取り先輩にあてがってみる。
「うん、やっぱり!コレ、先輩にプレゼントする!」
「あっ!ちょっと待って!私も・・・」
「大丈夫。先輩は自分の選んでて」
「・・・もうっ!」
俺はレジへ行き、会計を済ませた。しばらくすると先輩も目当ての物を見つけたようで、レジで包んでもらっていた。
「ハイ、先輩!」
「えっ・・・?」
「さっきのペンダント、付けてあげる」
「でっ、でもっ!」
「いーの!」
袋から出し、ペンダントを先輩の首に付ける。
「うん♪やっぱり、似合ってるよ。及川さんの目に狂いはない!」
「もうっ!そういうのは自分で言っちゃ駄目でしょ?」
「えへへっ☆」
「まったく。じゃあ、私からはコレ」
「えっ・・・?」
先輩から紙袋を渡された。プレゼント?!
「大した物じゃないけど・・・」
先輩、照れてる?!可愛い~♪袋を開けて中身を取り出す。
「ミサンガ?」
「うっ、うん。駄目だった?」
「いや、そんなことない」
「クスッ 良かった」
先輩はニッコリ笑った。
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