第2章 臨時マネージャー
ある日の休み時間。美鈴の通う大学
ピロリン
「?メール?」
メールが届いた。内容は・・・
“先輩~♪久しぶり、及川さんだよ~(*˘ ³˘)♥実は~、先輩にお願いが出来ちゃってね~。また、夜に電話するね~☆”
と、及川君からのメールだった。お願いって何だろう?後、久しぶりって書いて来てるけど・・・前回会ったのって2日前くらいじゃなかったかな?
まっ、いっか。夜の電話を待とう。
夜、美鈴のマンション。大学入学後、実家を出て一人暮らし中。
部屋にいると、電話がかかってくる。及川君からだ。
「もっしも~し、美鈴先輩?」
『こんばんわ、及川君、元気そうだね』
「もっちろん、元気だよ☆で~、先輩にお願いが出来ちゃったんだ~」
『えっ、何?あまり、妙なことは無理だよ?』
「もっちろん、先輩に変なこと、頼まないよ~。お願いってのは~」
及川君は一回言葉を切る。
「実は、俺のクソ可愛い後輩が行った学校と練習試合をやることになっちゃったんだよね~(ゝω・)テヘペロ」
『・・・・・』
前半部分はかなり真剣な声色だったのに・・・後半・・・。
「先輩?」
『だから、どうして欲しいの?』
「うん、その日だけ、でいいんだけど、マネージャーやってもらえない?」
『えっ?!私が?卒業生だよ?元バレー部でもないのに・・・』
私は驚いて声を上げた。いっくらなんでも無茶だよ。
「だ~いじょうぶだって!岩ちゃんや、コーチ、監督には伝えとくから」
『で、でも・・・』
「平気だって。ウチ、マネージャーいないから、対戦校に迷惑かけちゃうでしょ?」
『まっ、まあ・・・ね』
流石に、貴方のせいでマネージャーいないんでしょーが!とは、口に出せない(笑)
「だ・か・ら、先輩にお願い☆」
『・・・・・わかった』
「本当?!やった~♪」
『でも、その日、だけだからね?』
「うん、わかってるよ~。で、ジャージなんだけど、俺の予備を・・・」
『サイズ合わないから却下!』
「ヒドっ!」
『ブカブカで動きにくいでしょ!後、ちゃんと岩泉君達に伝えておいてね?私が手伝いに行くこと』
「了解~☆」
『じゃあ、後で、詳細、メールして』
「わかった~。じゃ、先輩、まったね~♪」
『おやすみ、及川君』
「おやすみなさい。美鈴先輩」
電話を切る。
さて、やるって言っちゃったけど、大丈夫かな?