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消えない罪

第1章 失ったモノ


タクシーに揺られて数分、目的の場所についた
#NANE1#は秋桜荘を見て呆気にとられる
目の前にある建物は高級マンションだからだ
青年は慣れたようにセキュリティを解除し中に入っていく
それに続いても中に入る
エレベーターに乗り16階に昇る
このマンションの最上階である
16階につきエレベーターを降り右に曲がったところが青年の住む部屋になる
オートロックを解除しドアを開ける
ドアの前に『三渓』と名札がかかっている


「着いたから上がって」
『お邪魔します』


緊張しながら部屋に入る
モノトーンといった大人の印象の部屋で本棚にはたくさんの書籍が並んでいる
ソファに座るがなかなか落ち着かない
そうしてる間に青年は淹れたてのコーヒーをに手渡す


「冷めないうちにどうぞ」
『いただきます…美味しいです
心が落ち着きます』
「そうか、ならよかった
初対面だけど辛かったらいつでも言えよ」
『あ、ありがとうございます』


青年はフッと微笑みポケットからタバコを取り出し吸い始める
その仕草はあまりに色気での心臓はドクドクとなる
一息ついたところで青年は灰皿にタバコを入れる


「そういえばお互い何も知らないよな
自己紹介しようか」
『そうですね』
「ん…オレから言ったほうがいいよな
オレは三渓悠、27歳で一応小説作家だ
一人っ子で高校の時から実家を出て一人暮らししている
よろしくな」
『よ、よろしくお願いします
俺は榊原、18歳の大学一年生です
二人兄弟の末っ子で実家に暮らしています』
「…!榊…原?」
『?はい、そうですけど
あの、何か?』
「いや…なんでもない」
『?』


不思議に思いながらも二人の自己紹介は終えた

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