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消えない罪

第1章 失ったモノ


大学に着き教室に入ると兄さんの友人であり教授である久遠楓真先生の授業が始まる
先生の専攻科目は医学
指導は厳しいが生徒からすごく信頼されている
授業が終わり白衣から私服に着替える
私服に着替えてると久遠さんに声をかけられた


「君!今日の授業内容はわかったか?」
『はい!すごくわかりました
救助に関することや治療の仕方、患者とのコミュニケーションなどすごしわかりやすかったです』
「そうか、明日は院のほうだったよな?
身体の方は大丈夫か?」
『大丈夫です。こう見えて健康なほうなので
友人と待ち合わせしてるので失礼します』
「気をつけてな」


久遠さんと別れ待ち合わせ場所の書店に向かう
書店の前で雑誌を読んでいるヒロが見え慌てて駆けつける


「やっと来たか、大学お疲れ!」
『ヒロこそバイトお疲れ様!随分待ってたの?』
「いや、ここ親戚が経営してるからね
基本自由な店だからタダで読めるんだよ
ま、欲しけりゃ払わないといけないけど」
『そうだね!ところでなんか読みたいのあるの?』
「幼馴染が書いてる小説を見にね
身内だから俺が読んであげないと泣くんだよなぁ
は?」
『そうなんだ!俺は特に決めてないなぁ
うーん…その小説読んでみたいな』
「BL小説だけどいいのか?
それに対してあまりいい作品じゃないって言ってるけど読者様が多いのが不思議だ」
『うん…せっかくだから小説読むのに挑戦してみたいからね
ちなみにタイトルは?』
「初恋物語。学園モノでけっこう人気なんだってさ
っと寒くなってきたから中に入ろう」


ウィーンと扉が開き中に入る
店内はオシャレで和を基調にしている
こうして見ると改めて日本人だなぁと感じる


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