第11章 2度ある事は3度ある
試合は霧崎が負けた。
それはちょっと残念だ。
いや、なんかやっぱり応援する気分になったし。
木吉フルボッコもなんかしなくなったし。
前半はともかく、後半は結構、真面目?なプレーだったのではないかと。
というか。
あああ、木吉。
終ったらお話したい事があるよ。
試合後も木吉ガン見してた以外は、誠凜の事は全てシャットダウンしてたので、誰がどう私を見てたかなんてしーらない。
私の視線攻撃が通じたのか、帰る前に木吉の方から接触してきた。
ひさしぶりだね!
なんてお友達なかんじの話はできない。
いや、お前の事は友達だと思ってはいる。
ただお前が私の性癖を人に話していたら、考えをあらためる。
私は心が狭いのだ。
結果として木吉は私の性癖を話してはいなかった。
というか、どうも木吉は私の話を本当だとは思ってなかったようだ。
痛いのが好きっていうのは本当なんだよ!と主張しておいた。
でも、人には話さないで欲しいっていうのは伝えた。
ええ、さっき絶交しようかと思ってたけど木吉はいい友達だし。
これからも友達でいて欲しいなって思う。
自分からカミングアウトする気になる人は少ないし。
ほんとなんでこの間口止めし忘れたんだか。