• テキストサイズ

【黒バス】ああっ君は女神様!

第9章 何それ恥ずか死ねるんですけど



多少どきどきしながら入った霧崎だが、意外と上手くやれている。

そう思う。

名も知らぬバスケ部員が同じクラスで、なんか手引きしてくれるのだ。

この平穏たる霧崎の生活は彼のおかげでもある。
ありがとう、名も無き1年男子よ。
どこかで見たことがあるような気がする。
まあバスケ部員だからかな。




「ウィンターカップ予選ですか」
「何変な顔してんだ、バァカ」
「別に変な顔してません」

たしかこれで誠凜と当たって、また木吉が痛い目にあうんだよね。

よく考えたら、もう致命的なケガはしてしまっているから私に出来ることはないな。

うーん。

他の学校の生徒さんが負傷しないように、言ってみるとか?
そもそも選手が負傷するって可哀想だよね。
ちょっと羨ましいけど。

あの木吉のポジはいいなぁと、マンガを見ながら嫉妬してたもんだ。

あんなご褒美を一身に受けるなんて。

「なにエロい顔してんのー」
「してません」
「してたよー」
「してません」
「えー」

え、顔に出してないよね?
ニヤけてたら恥ずかしすぎる。
しかしクールフェイスは健在のはずなんだけどな。
接客スマイルもしてないから表情筋も戻ったはずなのに!
もしかして、心を読んでいるとか?
なんだ今吉じゃないのか。
人の心を読むのは。
まったくこれからはもっと引き締めていかなければ。


/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp