第9章 何それ恥ずか死ねるんですけど
黒子とかに、霧崎に入ったよーなんて、ちょっと言いにくい
なって思ったけど、よく考えたらそんなことないわ。
木吉からは試合でケガとしか聞いていないし、黒子にいたってはまだ霧崎との因縁は存在してないし。
先に言ったもんがちとばかりに、9月から霧崎通うんだって伝えておいた。
喜んでくれてたよ。
木吉も黒子も。
木吉はもうすぐ退院らしいし、祝いとしてどら焼きをもっていけば、嬉しそうに食べていた。
あいかわらず大きくて魅力的な手をしていた。頭を撫でられたが、むしろ叩いちゃっていいのに。
うん、平和、平和。
久しぶりにあった黒子にはシェイクをおごってあげた。
クーポンもあるし。
私今はリッチだから。
ちょっと頬を緩めて喜んでいる黒子はかわいいなって思う。
なぜ女の私よりも色が白いんだ。
黒子といえば、イグナイトパス?みたいな技があったよなぁ。
一回でいいから腹に受けてみたい。
そんな事を考えていたら、黒子が私の足を蹴った。
「ちょっ」
「すみません、何か考え事をしていたようだったので」
「え、ああ、ごめん?」
「いえ、僕も……すみません」
ちょっと痛かったよ、黒子よ。
別に痛いのは大歓迎なんだけど、君がやるかね?
そんなキャラだったっけ?